借金500万円というのはかなりの金額で、単純に5年返済で元本だけ返していくとしても、月々の返済額は約8万3000円くらいになります。これだと都内のワンルームくらいの家賃になってくるのではないかと思います。
さらに借金には利息がつくのが普通なので、実際には8万3000円ではなくて、利息を含めて月々の返済額が10万円近くになることも普通にありえます。
それでも順調に返済を続けていければいいですが、終身雇用が崩壊している現在では5年間何の問題もなく借金を返済できるという保証はないです。
毎月の返済額を減らすということも考えられますが、そうなるとその分だけ返済期間が伸びることになり、借金の利息は更に増えることになります。そのため返済が難しいと思ったらどこかで個人再生などの債務整理手続きで借金を整理することを考えてもいいのではないかと思います。
個人再生は裁判所で手続きする債務整理方法で、再生計画案に沿って返済していくという債務整理方法です。個人再生を利用すれば借金の元本を大幅に減額することができるので、500万円の借金が返済できないような場合でも、完済の道筋をつけられる可能性があります。
借金500万円は個人再生でいくら減額可能?圧縮率・減額率は?
借金総額 | 返済が必要な金額 |
---|---|
100万円未満の場合 | 借金総額 |
100万円以上500万円以下の場合 | 100万円 |
500万円超1500万円以下の場合 | 借金の5分の1 |
1500万円超3000万円以下の場合 | 300万円 |
3000万円超5000万円以下の場合 | 借金の10分の1 |
5000万円超の場合 | 債務整理できない |
個人再生はある程度の借金減額幅の基準があり、事前にどの程度の借金が減額することができるのかという目安があります。
上記の表は最低弁済基準額をまとめたのものです。個人再生は最低弁済額と清算価値を比較して高額な方の金額を返済していくことになります。清算価値は資産を精算する際の評価額のようなものです。
そのため清算価値に関しては人によって違うため比較はできないですが、最低弁済額は上記の表で金額がわかります。借金500万円というケースだと最低弁済額は100万円になります。
つまり最大で借金を500万円から100万円に減額することができるということです。借金が5分の1になるのでかなり大きな減額幅ではないでしょうか。これだけ借金が減れば、これまでは完済が不可能だった方も完済の見込みが出てくる可能性はあると思います。
ただ清算価値が100万円を超えてくると、清算価値の金額が返済額になってくるので、高額資産を持っているようなケースだと借金の減額幅が小さくなる可能性があります。
具体的にどの程度の借金が減額されるのかは無料相談を利用して弁護士や司法書士に試算を出してもらうといいです。
個人再生を利用できないケースもあるので注意しよう!
個人再生を利用すれば500万円の借金を100万円まで減額できる可能性があるので、借金問題を抱えている方の中には利用を検討している方もいると思いますが、全ての人が個人再生を利用できるというわけではないです。
個人再生は借金を大幅に減額することができますが、それでも借金がゼロになるわけではないので、手続き後には残った借金を返済する必要があります。つまり個人再生で借金500万円を100万円まで減額できたとしても、その100万円が返済できなかったら意味がないということになります。
そのため個人再生には利用条件として「借金が5000万円以下」「安定した収入が今後も見込めること」というものがあります。つまり無職無収入だったり生活保護を受給しているようなケースだと利用することができないということです。
一方で正社員ではなく、派遣社員や契約社員、アルバイトやパートでも、ある程度の雇用期間があれば継続的な安定した収入があるとみなされて利用できる可能性は十分にあります。
逆にアルバイトやパートでも短期の仕事の場合だと、継続的な収入にならないので個人再生が利用できない可能性があります。
ちなみに借金500万円ということだと、借金の中に奨学金が含まれていることもあると思いますが、奨学金は連帯保証人が設定されているので、個人再生で奨学金を減額すると、減額分が連帯保証人に請求されることになります。そのため連帯保証人への請求を懸念して個人再生を利用したくても利用できないというケースもあります。
借金500万円での個人再生以外の債務整理方法はどうなのか?
個人再生を利用すれば最大で500万円の借金が100万円まで減額することができますが、他の債務整理方法で500万円の借金を整理したらどうなるのかということに興味がある方も多いと思います。
下記で私なりに500万円の借金を、任意整理や自己破産で整理したらどうなるのかまとめてみたので良かったら参考にしてください。
任意整理
借金500万円は任意整理でも整理することができます。任意整理は債務者が債権者と交渉して借金の利息を免除したり、毎月の返済額を小さくしてもらうという債務整理方法になります。
任意整理は借金の理由は問われないですし、整理する借金対象を除外できるので、奨学金のような連帯保証人が設定されているような借金を除外して返済負担を軽くするという方法も可能です。
ただ任意整理は借金の元本を減額する子は難しいので、最低でも元本の借金500万円を返済できるだけの余力がないと利用は難しいです。
こうしてみると「そんなに成果が期待できない債務整理方法では?」と思われがちですが、消費者金融などのような利息の高い借金が多いようなケースだと、利息を免除するだけで100万円以上の利息負担を軽減できることもあるので、借金の内容によっては十分に利用する価値はあると思います。
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自己破産
自己破産も借金500万円が返済できないような状況になっているケースで利用候補になってきます。
自己破産は裁判所が免責を認められば借金返済が免除される債務整理方法なので、個人再生を利用しても借金500万円の返済が難しいようなケースで利用を検討したい債務整理方法です。
自己破産は個人再生よりも借金減額幅が大きくて強力ですが、自己破産すると自動車や持ち家などの高額試算を精算されてしまったりするので、資産があるような方は利用する際には注意が必要です。
また自己破産は一部の職業に関して、手続き期間中に職業制限が生じることになり、仕事に就けないということになる可能性もあります。自己破産に関しては制限やデメリットも多いので事前にしっかりと確認することが重要になってきます。
どちらかというと無職無収入だったり生活保護受給者などの、借金返済の余力がないような方の利用が望ましい債務整理方法ではないかと思います。
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借金500万円を個人再生するなら無料相談から!
借金500万円を個人再生などの債務整理方法を利用して返済していくことを検討しているなら、できるだけ早めに弁護士事務所や司法書士事務所の無料相談を利用するといいと思います。
個人再生は裁判所で手続きする債務整理方法で、手続きが非常に複雑で手続きにもある程度の期間が必要になっています。また個人再生はある程度の資産が把握できれば、事前に借金の減額幅も推測することができるので、無料相談でもある程度の返済の見通しを立てることができると思います。
また無料相談を利用すれば個人再生の依頼費用の見積もりなども知ることができるので、無料相談を利用することによって他の弁護士事務所や司法書士事務所と依頼費用を比較しながら選ぶことも可能です。
個人再生などの債務整理手続きは、いきなり手続きを依頼して行うというケースよりは、無料相談をを利用してその流れで手続きを依頼するという方がスムーズなので、すでに手続きを決意している方もまずは無料相談を利用するといいかと思います。
逆にまだ個人再生などの債務整理の利用を検討している段階で、利用するかどうかまだわからないような方も、無料相談を利用して利用したほうがいいのか判断するといいのではないかと思います。
メールや電話で気軽に無料相談を利用できる事務所を載せているので、「話だけ聞きたい」という方も気軽に利用することができます。まずは下記から気軽に無料相談で借金問題の解決方法について相談してみてください。