債務整理についてあまり詳しく知らない方は、債務整理は企業などが行うもので個人的な借金を減額・免除することはできないのではと勘違いしている方がいます。
債務整理は借金を整理する手続きということで、企業の民事再生などと混同しているのかもしれないですね。ただ実際には債務整理は個人的な借金にも利用することができるので安心して大丈夫です。
昔は借金すると「夜逃げ」という方法で借金から逃れていたようですが、現在は債務整理手続きが浸透しているので、借金問題を抱えていたとしても債務整理を利用して借金を整理するというのが一般的になっています。
ただ債務整理といっても、債務整理には任意整理・特定調・個人再生・自己破産など複数の手続方法があるので、債務整理を利用する際にはどの債務整理方法を利用するのか選択する必要があります。
ここではそんな債務整理手続きに共通するメリットやデメリットについてわかりやすく解説しているので、債務整理について詳しく知りたい方の入り口になるのではないかと思います。
債務整理に共通するメリット
債務整理に共通するメリットについて解説しています。
どの債務整理方法を利用しても享受できるメリットです。債務整理全体の利点を把握することができるので、こういった基本的なことは事前に知っておくといいかと思います。
債務整理に共通するメリット
- 借金を減額したり免除することができる!
- 借金の取り立てをストップすることができる!
借金を減額したり免除することができる!
債務整理を利用すると借金を減額したり免除することができます。こういったメリットがあるからこそ債務整理手続きを利用するのだと思います。そのため債務整理の利用理由になる非常に重要なメリットです。
ただ債務整理は利用する債務整理方法によって借金の減額幅が全然違ってきます。そのため利用する際には自分の返済余力などを考慮して利用する債務整理方法を選ぶ必要があります。
債務整理を利用したとしても、減額幅が小さくて手続き後にまた借金返済ができなくなってしまったのでは意味がないので、事前にしっかりとどの程度借金を減らすことができ、どのくらいの期間で完済できる見込みがあるのかなどを考慮しましょう。
しかし、利用する債務整理方法に関しては事前に弁護士や司法書士の無料相談を利用しておけば、完済の見込みがない債務整理方法を選ぶことはないと思います。そのため債務整理を利用する際には無料相談を利用しましょう。
借金の取り立てをストップすることができる!
債務整理を利用すると借金の取り立てをストップすることができるというメリットがあります。
債務整理手続き中に借金が返済されたりすると、債務額が確定しないので手続きをすすめることができないです。そのため債務整理をすると借金の取り立てがストップするというのはある意味では当然といえば当然ですね。
ただ債務整理を弁護士や司法書士の専門家に依頼するか、それとも自分で手続きするかによって取り立てがストップする時期が異なってきます。
自分で債務整理の手続を行う特定調停のような債務整理方法だと、取り立てがストップするのは申立後になります。
一方で任意整理や個人再生、自己破産などの基本的に弁護士や司法書士に手続きを依頼するような債務整理方法だと、弁護士や司法書士から債権者に受任通知が送られることで取り立てをストップできます。
そのため弁護士や司法書士に手続きを依頼した場合には、最短で即日取り立てをストップすることも可能です。
債務整理に共通するデメリット
債務整理に共通するメリットもあれば共通するデメリットも存在します。
デメリットは知っておかないと手続き後に後悔する可能性があるので、メリットだけでなくデメリットもしっかりと把握して債務整理を利用するかどうかを検討しましょう。
債務整理に共通するデメリット
- 信用情報がブラックリストに登録される
- 依頼費用や手続費用が必要になる
- 手続きが失敗する可能性がある
信用情報がブラックリストに登録される
債務整理に共通するデメリットで、あまり世間に知られてないのが「信用情報がブラックリストに登録される」ということだと思います。
信用情報は借金の経歴のようなもので、信用情報機関でデータベースとして管理されており、金融業者が借入審査をする際にその情報を利用したりしています。ブラックリストというのは実際にブラックリストがあるわけではなく、債務整理した履歴が残るという意味でブラックリストと表現しています。
債務整理したという履歴があると、それは借金を完済できなくて整理したということになるので、そういった債務者にお金を貸すのはリスクだと思われるのは当然だと思います。
そのため信用情報がブラックリストに登録されてしまうと、新たに借金やローンが組めなくなったり、クレジットカードが利用できないなどの金融面でのデメリットが生じることになります。ただずっとこのデメリットが残るわけではなく、5年から10年くらいでブラックリストからは解除されます。
-
-
個人再生で信用情報がブラックリストに登録【いつから借りれる?】
個人再生すると信用情報がブラックリストに登録されてしまい、借入ができなくなったり、ローンやカードが利用できなくなります。個人再生後、いつからローンやカードが利用できるかまとめています。
依頼費用や手続費用が必要になる
債務整理を弁護士や司法書士に依頼することになると、当然ですが依頼費用や手続費用が必要になってきます。特定調停は弁護士や司法書士を利用せずに手続きできるので依頼費用は不要ですが手続費用は必要になってきます。
債務整理の依頼費用については、借金返済できない方の中には、手元にお金がないということで債務整理の依頼を諦めてしまうという選択をしてしまう方がいます。ただお金がない方こそが債務整理を利用すべきだと思います。
依頼費用については、弁護士や司法書士の方でも債務整理する方にお金がないことは予めわかっているので、一括で前払いでの支払いは求めてこないです。多くの事務所は分割払いに対応しており、中には後払いにも対応している事務所もあります。
債務整理手続き中は借金返済の必要がないので、手続き期間中にある程度の依頼費用を貯めることは可能だと思います。債務整理手続きは最低でも3ヶ月くらいは必要になってくるので、その期間を活用するのが良いと思います。
手続きが失敗する可能性がある
債務整理を利用すると必ず借金が減額されたり免除されると期待する方も多いと思いますが、場合によっては手続きが失敗して借金がそのまま残ってしまうという可能性があります。
任意整理や特定調停は相手と和解合意できなかれば手続は失敗に終わりますし、個人再生は再生計画案が債権者に承認されなかったら手続きを進めることができないです。また自己破産は裁判所が免責を認めなかったら借金はそのまま残ることになります。
特定調停は他の債務整理方法と比べるとさらに失敗する可能性が高い債務整理方法なので利用する際には注意が必要です。特定調停に関しては成功する確率よりも失敗する可能性が高いとも言われています。
ただ弁護士や司法書士に依頼する債務整理方法なら、手続きに慣れているしっかりとして弁護士や司法書士に依頼すれば失敗する可能性はかなり低く抑えられます。
債務整理手続きは無料相談から!
債務整理手続きを検討しているならできるだけ早めに弁護士や司法書士の無料相談を利用して専門家にどうしたらいいのか相談するといいと思います。
自分が利用したいと思っている債務整理方法について、もっと詳しいことが知りたいということなら、無料相談を活用して債務整理に関する個別のメリットやデメリットも把握すると良いかと思います。
無料相談では単純に債務整理に関する説明だけでなく、債務整理の依頼費用の見積もりや手続き期間についても話を聞くことができます。こういった依頼費用や手続き期間については弁護士や司法書士ごとに違ってくるので、他の事務所と比較するためにも確認しておくといいかと思います。
当サイトではそんな無料相談を行っている弁護士事務所や司法書士事務所をまとめています。店舗に出向かなくてもメールや電話で無料相談することができる事務所を載せているのでご覧ください。
もし借金問題を抱えてて債務整理を検討しているけど、どの事務所に相談したらいいのか悩んでいるなら下記が参考になると思います。メールや電話による無料相談が可能ですし、「債務整理するかわからないけど、とりあえず話だけ聞きたい」という方も利用しやすい事務所だと思います。